茶道のお稽古 20回目・・・旅箪笥、(点前:薄茶 お客:濃茶)
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今回は「旅箪笥」のお点前を稽古。
↑お稽古の写真がないので先日撮ったもので茶道の雰囲気を^^
これは豊臣秀吉が全国統一のために
小田原北條氏に戦をしかけた「小田原攻め」の際、
千利休が秀吉を労る茶会を開いたときに生まれたものだとか。
大阪から小田原へ茶道具を持って行くために、
道具”ALL IN ONE”にして運べるように作った箱。
そしてそのままお点前に用いたそう。
現在は「棚」としてお点前の種類のひとつになっています。
すっぽり道具が仕舞えてスッキリ可愛い。
でも箱の蓋を開けるのに金具があって、
開けるのに手間取ってしまいました^^;
それにしても、遠い戦地にまで行ってお茶会とは!
余裕なのか、何なのか。
そもそも茶人って何者なんだろうか。
千利休の絵はお坊さんの格好だけど・・・
当時の茶道の位置づけがイマイチよく分からない今日この頃。
私の持っている茶道のイメージと利休の時代の茶道は違うのかな。
現代だと、ちょっと前のゴルフみたいなのかなぁ。
出世や交友に必須アイテムみたいな??
ゴルフだって本当は難しい頭脳スポーツだって言うし、
お茶も最初は精神的な面を目的に取り入れていたのが、
次第にステイタス化したとか・・・??
↑旅箪笥とはこんなの。
最近この方に教えていただき、
「へうげもの」というマンガを読み始めています。
フィクションながらも利休の茶と武士の歴史との絡みを知ることができ、
そういう面から茶道を眺めるのも面白いなぁと思う。
でも、なんで「お茶」がそんなに流行っていたのか。
戦地でまでお茶会を開くほどに。
私の茶道のイメージと違う雰囲気で、
ちょっと興味をそそられ中。
早く先を読みたい。
そろそろ旅箪笥が出てくるかな^^
上段の左端に切れ込みがあって、そこに柄杓を掛け、
中断に棗、下段に水差しと蓋置を仕舞う。
ウチに同じような作りで、もっと細長い箱があるけど、
それも旅箪笥なのかな??
一応、一通りの道具は仕舞えるし・・・?
はて。
棗は「むかしがた棗」という形のもでした。
一番使うことが多い「中棗」は「こ」の字で清めるけれど、
こちらは「二」引きで清めます。
「こ」と「二」は帛紗の当てる向きが違ってくるのです。
富山の薬売りの薬壷だかが原型の一番古い形なのだとか。
そうそう、先日のお茶会では先生方が水屋仕事(裏方)をなさって、
生徒たちは表舞台のみを担当しました。
「なんて申し訳ないこと!」と思ったのだけど、
お茶会で使用するお道具は高級なものだったり
裏方の目の回るような仕事捌きを見たら、
「私たちでは無理だわ・・・」と思い直したのでした。
むしろ裏方の方が熟練を要します。
そこでとても印象に残ったのが、
点て出しのお茶を先生方が点てる様子。
普段のお稽古で先輩方の点て方を見ても、
人それぞれの勢いや時間だけど、
先生方は想像以上に激しく点てていました。
なるほど、これくらい泡立てていいものなのだ、と勉強になりました。
トップの写真はお茶会の数日後に家で試しに点ててみた時のもの。
以前は荒い泡だったのが、
今回の方が細かい泡になっています。
細かい方が美味しい。
わーい、ちょっと前進^^
以下今回の覚え書き
・部屋を出るときは、斜めに出入り口に進んでも
出るときは真っ直ぐに出る。
・帛紗を畳むときは端と端がぴったり重なるように。
・「二」引きの棗の蓋は膝の前、真ん中に置く。
(いつもの中棗は右膝頭に置く)
・濃茶のお客様:
ひと口飲むと「お服加減は?」と聞かれ
「大変結構でございます」などと答える。
残りひと口を残して下座に茶碗を置き、
「お茶名は?」
「お詰めは?」
最後のひと口を吸いきる。
・「どうぞお仕舞いください」を忘れずに!
by chopihapi
| 2009-04-15 00:16
| ** 和道 **