サントリー美術館 ~三井寺展~
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三井寺展を見にサントリー美術館へ行ってきました。
先日亡くなった叔父家族と、
私の家族が一緒に旅行をした時に訪れたお寺です。
ですが、その三井寺の記憶が私には全くないのです^^;
門前で撮った写真もあるし、行ったことは確かなのですが・・・。
ちょうど大学受験の時だったので、記憶に余裕がなかったのかもしれません。
美術館の外も、ミッドタウン一帯が芸術作品でいっぱい。
あの感動した「カビアーノカフェ」も安藤忠雄氏のデザインですもんね。
レストランの隣の21_21DSIGN SIGHT
(参加している深澤直人氏も大好きなアーティスト♡)も行ってみたいなぁ。
ちなみに感動した訳は味もさることながら、ディナー時は
おそらく、一日一席一客のみ(予約のみ)なのです。
予約の時間に合わせて調理し、ベストなタイミングで提供、
次客がいないため本当にゆっくり寛げるという心配り。
スバラシイです!
さて、三井寺展ですが、
実は見ても記憶が蘇りませんでした^^;
唯一、千手観音が
「ん!」
と記憶に引っかかるような気がしましたが・・・うーむ。
不気味さと迫力と、繊細さ、しなやかさが
混在する不思議な像です。
ポスターにもなっている展示会目玉の不動明王ですが、
初観に迫力がありますね!
電気の無い時代、もっと暗闇で見ると更に恐ろしく感じそうです。
しかし、じっと眺めていると割と小柄で
愛嬌も感じてしまったりして^^;
それにしても、このようなものを作る情熱はすごいですね。
見た瞬間はやっぱり魂が込められている威圧感を感じました。
展示の最初の方は円珍の像や絵が多くあり、
不動明王像や観音像達が多く展示されていました。
こういうものを鑑賞するとき、私は装飾品や台座や
軸の生地などの方についつい目がいきます。
梵字で書かれた密教の伝承メモ(五部心観:平安時代)は
興味深く鑑賞しましたが、
仏像さん達はササ~っと鑑賞。
やっぱり動植物が描かれている屏風や襖の方が好き!
慶長(けいちょう)5年(1600)に再建された三井寺の子院、
勧学院の客殿は華やかな桃山時代の障壁画で彩られています。
描いたのは桃山時代を代表する絵師、狩野永徳の長男、
狩野光信(1565~1608年)。
一般的な美術館の照明と、ロウソクの明かりを再現した照明と
2種類の光で鑑賞するようになっていました。
これ、とてもいいアイディアです!
特に金箔や白い塗料は蛍光灯ではのっぺりして
全く目立ちませんが、ロウソクのような薄暗さと
炎の揺らめきで、その部分が浮かび上がって見えるのです。
(逆に色素が劣化して通常の照明でさえ細部が見えない作品もありましたが・・・^^;)
どこで使用するのかを考慮した作品は
やはり、その空間において一番美しく(もしくは効果的に)見えるように
なっているのだと思います。
とは言っても、なかなか見られるものではないものを鑑賞できる
美術館という場は素敵ですよね。
仏像の背中なんて、実際の場所じゃ見られない部分ですもん^^
そういう楽しさは美術館ならではです。
また違う展示も見に行きたいです。
写真は美術館へ向かう途中に出会ったアート。
今度はユビキタス・アートツアーに是非参加したい!
by chopihapi
| 2009-03-28 19:24
| ** 芸術 **